超新星捜索



SN2016jfu

2016.12.31(JT) NGC4793に超新星を発見!!SN2016jfuと認定

 仕事納めのあと、お正月の準備をしながら、連日晴れ間を見せてくれた夜空を掃索していました。
大晦日の明け方の空、NGC4793に超新星を捕らえる事が出来ました。チェック画像で最初は星雲の形が少し変化している様に見え手が止まりました。目を凝らして見ると恒星状の天体があるように見え、もう一枚にも写っていたので移動天体や報告サイトに無い事を確認しTNSに報告をしました。お正月にも関わらず2日までにスペクトルも観測され超新星として確認されました。
AT2016jfu⇒SN2016jfu(Type:UP型)となりました
NGC4793の距離:約1億1千万光年



↑SN2016jfu 発見時の画像
機材:35cmF4.5(f1590mm)反射望遠鏡直焦点  冷却CCDカメラ 光度16.6等
場所:広島市 
2016/12/31  3h11m44s(日本時間) 20s露出




↑SN2016jfu 発見前後の比較



SN2016bam

2016.03.07(JT) NGC2444に超新星を発見!!SN2016bamと認定

 10個目の超新星の発見から2年半年、長いスランプでしたが、やっと11個目に巡り会えました。3月7日最初の発見は16.1等級で写っていました。確認のために2日後のわずかな晴れ間を待って撮影しました。最初は写ったり写らなかったりで、星雲が気流のせいで点状に写っただけなのかと思いましたが、何枚かとっている間にコンスタントに見え始めました。しかし暗い、測定すると16.9等でした。どうも確証がないので広島大学に確認をお願いしました。そして11日にやっと超新星であろうとの回答をいただきました。そのときはすでに17.3等まで下がっていました。この現象はショッククーリングではないかとのことでした。まだまだ興味深い現象に出会える喜びを味わいました。
発見報告はTNSへ英語で自分で報告するように仕組みが変わっていましたが、時間をかけてなんとか報告できました。12日にはスペクトルも観測され超新星として確認されました。
AT2016bam⇒SN2016bam(Type:U型)となりました
NGC2444の距離:約1億9千万光年

追記:発見後約20日経ちました。7日目頃から再び明るくなり始め2週目にはほぼ発見時の光度まで回復してきました。一瞬明るくなった時に発見できたようです。ラッキーでした。今後も継続観測を続けます。
追記:発見後約23日でピークに達したようです。



↑SN2016bam 発見時の画像
機材:35cmF4.5(f1590mm)反射望遠鏡直焦点  冷却CCDカメラ 光度16.1等
場所:広島市 
2016/03/03  19h25m31s(日本時間) 20s露出




↑SN2016bam 発見前後の比較





PSN J09554214+6940260

 2014年1月21日にM82星雲に超新星が現れました。私も同じ頃に観測していたのですが、星雲に埋もれていて超新星の存在を見逃していまいました。写真は画像処理をしてみました、すると超新星が浮き上がってきましたTa型で10等級まで明るくなると予測されています。



SN2013fb

2013.08.28(JT) IC221に超新星を発見!!SN2013fbと認定

 2013年猛烈な暑い夏がやっと終わり、秋雨前線がいったりきたりの中、本年2個目の超新星を発見しました。数日前に山形の板垣さんが、いるか座に近年まれな明るい新星と超新星を連発で発見されたばかりでした。特にいるか座新星は4等級まで明るくなり肉眼新星で日本中沸き立ちました。この勢いに乗っかり発見できたような気がします。番号も板垣さんがSN2013fa、私がSN2013fbと連番となりました。
 特に私にとっては、10個目の記念となる発見でした。本年5月には初めての誤報をするなど、功を焦って確認を怠るなど反省しきりでした。このためか今回ばかりは、非常なプレッシャーの中、報告に慎重を期しました。
今回も美星天文台、広島大学東広島天文台でスペクトル観測をして頂き4日後にはSN2013fb(Type:Ta型)として確認されました。

 1個目を見つけて4年目でここまで出来るとは思ってもみませんでしたが、継続すればコンスタントに成果を挙げられることが分かってきました。2桁目突入という事で新たな気持ちで取り組みたいと思います。

IC221の距離:約2億4千万光年



↑SN2013fb 発見時の画像
機材:30cmF5.3(f1590mm)反射望遠鏡直焦点  冷却CCDカメラ 光度16.0等
場所:広島市 
2013/08/28  01h23m18s(日本時間) 20s露出




↑SN2013fb 発見前後の比較




SN2013C

2013.01.05(JT) PGC33561に超新星を発見!!
SN2013Cと認定


 2013年正月早々の巡り合いでした。今回はもうちょっとで見逃しそうになりました。
まず、パトロール時の画像を見てください。本来NGC3516の捜索画像です。一目見て異常なしで一旦通り過ぎました。しかしその隣の星雲の形が頭に残りました。再度戻って星雲の形がやはり変だと分かりました。しかしシイーングの影響で星雲の形は変わって見えることは良くあることでした。
パトロールを中止して確認作業に入るか迷いましたが、まだ子午線を越えていないことで簡易に確認に入れると判断し、40秒露出で35枚の画像を撮り確認できました。
 長期正月休み期間中であり、ゆったりとした気持ちと新たな船出の気分も手伝ったのか満足のいく発見でした。
その後、美星天文台、広島大学東広島天文台でスペクトル観測が行われ2日後にはSN2013C(Type:Ta型)として確認されました。

PGC33561の距離:約3億3千万光年



↑SN2013C パトロール時の画像
機材:30cmF5.3(f1590mm)反射望遠鏡直焦点  冷却CCDカメラ 光度16.6等
場所:広島市 
2013/01/05  00h14m49s(日本時間) 20s露出




↑SN2013C 発見時の画像
機材:30cmF5.3(f1590mm)反射望遠鏡直焦点  冷却CCDカメラ 光度16.5等
場所:広島市 
2013/01/05  03h37m11s(日本時間) 40s露出





↑SN2013C 発見前後の比較



SN2012fh

2012.10.19(JT) NGC3344に超新星を発見!!
SN2012fhと認定


 2012年2個目の発見です。4月以来半年ぶりの興奮でした。
今回は、明け方薄明中に撮影したコマに写っていました。確認は翌日になりました。東から登ってくるのが1時40分頃、3時には確認でき報告となりました。その後広島大学の観測で極大から130日も経ったTb/c型との結果で22日お昼にSN2012fhとして認定されました。太陽に近い方向で爆発し合を過ぎてこの時期にやっと観測されたようです。このことは、Spitzerという赤外線天文衛星が今年の7月9日と14日に撮った画像(波長3.6μm, 4.5μm)に明るく写っていたことで想定されています。
 もし極大時に発見していたら11〜12等級の大超新星だった可能性があります。少し残念ですね。
今回の発見でまだまだアマチュアの出る幕はあるのかと、ますます、意欲が湧いてきました。

NGC3344の距離:約2千5百万光年 私の発見した中では一番近い銀河です。
Ub-cタイプの超新星でした。



↑SN2012fh 発見時の画像
機材:30cmF5.3(f1590mm)反射望遠鏡直焦点  冷却CCDカメラ 光度15.1等
場所:広島市 
2012/10/18  29h32m14s(日本時間)






↑SN2012fh カラー写真
機材:30cmF5.3(f1590mm)反射望遠鏡直焦点  冷却CCDカメラ
場所:広島市 
2012/10/19  28h55m22s(日本時間)  露出RGB各60sx14


↑SN2012fh 発見前後の比較



SN2012bv

2012.04.09(JT) NGC6796に超新星を発見!!
SN2012bvと認定


 昨年の8月4日以来8ヶ月ぶりの発見になります。前回の発見から更に観測効率を上げ取り組んで来ましたが、それなりの成果がでず、運を使い果たしたのではと半分あきらめかけていました。
 今シーズンの冬は不安定な空が続き、観測途中でも雪が突然舞うような日々が続いていました。発見当日の空も、雲も多く期待できない空でした。しかし夜半過ぎから雲も引き始め、満月が煌々と夜空を照らす中、パトロールは進められました。
 3h01m撮影したNGC6796に新たな光を見つけました。 早速、TOCPへの登録をしていただきました。
今回は美星天文台で観測していただようで、数日後にはタイプは決定したのですが、正式な番号付与がなかなか発表されません。
結局発見から17日目にようやくSN2012bv(Type:U型)と発表がありました。

NGC6796の距離:約1億光年



↑SN2012bv 発見時の画像
機材:25cmF4.7(f1200mm)反射望遠鏡直焦点  冷却CCDカメラ 光度:15.7等
場所:広島市 
2012/04/08  27h01m00s(日本時間)  露出30s




↑SN2012bv カラー写真
機材:30cmF5.3(f1590mm)反射望遠鏡直焦点  冷却CCDカメラ
場所:広島市 
2012/04/14  28h35m52s(日本時間)  露出RGB各60sx3


↑SN2012bv 発見前後の比較






↑2011.09.20 日本天文学会 総会 表彰
2010年春季総会において頂く予定でしたが、震災の影響で秋季総会(鹿児島大学)まで延期、賞状と記念メダルを頂きました。



SN2011em

2011.08.04(JT) NGC5164に超新星を発見!!
SN2011emと認定


 7月20日発見後14日間を経てSN2011ehに認定された翌日8月4日、次の発見に向け新たなパトロールに出かけるに相応しい、スッキリした星空が広がっていました。
 最初は、SN2011ehの追跡観測で、CCDの安定するのを待って撮影に入りました。15.1等少しピークを過ぎたのでしょうか。
 その後本来のパトロールですが、あまり赤緯は変えたくないし(自動導入でズレる)、今のままだと高度があまりにも低すぎるので赤経を少し上げ13hと50度のブロックの捜索を始めました。透明度は良く30度程度の高度でも鮮明でした。
始めてから14個目、手が止まりました。
 まさか、昨日の今日でまた見つかるの?と疑ってかかりました。
今回は結構暗い、星像も甘い、星雲の一部の塊かもしれないと過去画像と何度も照らし合わせながら、追跡撮影を60秒露出に延ばして撮り続けました。
 星像は間違いなし、いつもの手順でチェックを開始、24時35分には報告をしました。
例によって、TOCPに登録されました。
 果たして今回は、認定まで何日かかるか。珍しい現象で有ってほしいと願いながらその時を待ちました。

 今回も広大のKANATA望遠鏡が観測を優先的にしていただいたようで、更には高校生グループの研修材料としてこの観測が使われたとのことで、また違ったやり甲斐を感じました。

 そして発見から5日目の8月9日にSN2011em(Type:Ta型)として発表されました。
NGC5164の距離:約33000万光年

 奇しくもベテランの板垣さんも同じ日にSN2011ek(Type:Ta型)を木星のそばで発見されました。




↑SN2011em 発見時の画像
機材:30cmF5.3(f1590mm)反射望遠鏡直焦点  冷却CCDカメラ 光度:16.8等
場所:広島市 
2011/08/04  21h48m05s(日本時間)  露出30s


↑SN2011em 発見前後の比較



SN2011eh

2011.07.20(JT) NGC3613に超新星を発見!!
SN2011ehと認定


 台風6号(マーゴン)が去った7月21日夜、台風一過とは言えないまでも、2割くらいの青空が出ていました。早速故障から1ヶ月ぶりに復帰した冷却CCDカメラで捜索を始めました。長い梅雨で相当なブランクとストレスがあったもので、とても新鮮な感覚で観測に入れました。
 どこから捜索しようかとまずは部分的に晴れている方向で星雲が密集している所を狙いました。これが的中、撮影を始めて13個目の星雲で、自己5個目となる超新星に出会いました。
 撮影の途中でも、雲の小片が視野をよぎりフレームの交互に星が写る状況の中、発見フレームは鮮明に捕らえていました。この時だけ特別に雲がゼロだったようです。
 最近は、発見情報として未確認情報の時点で公表されるようになっており、正式に超新星と確認されたリストの他に、この未確認リストもチェックが必要になっています。これには慣れてないので何度も何度も座標情報で照合をしました。
 この結果、例によって中野主一さんにお願いし未確認新天体(超新星らしき)として公表されました。しかし、いつまでたっても、正式に超新星としての発表がありません。
 たぶんスペクトル観測の結果をもって超新星と確定されるのだと思いますが、以前に比べ確定までの時間がとても待ち遠しく感じました。
 地元の広島大学のKANATA望遠鏡が動き始めました。30日の夜には観測出来Ta-p型と確定、報告していただけたのです。地元の有難さを感じ感謝感謝でした。

そして発見から14日目の8月3日にSN2011eh(Type:Ta-p型)として発表されました。
NGC3613の距離:約9400万光年

過去画像と発見時の観測。板垣さん17日のフレームには写っていたようです。

5月19.5992日(UT)16.83等より明るい天体はなし---坪井
6月3.57664日(UT)16.18等より明るい天体はなし---坪井
7月17.52714日(UT)17.5等             ---板垣さん
7月20.4798日(UT)16.2等              ---坪井(発見)
7月21.462日(UT)15.4等               ---ジョゼフさん
7月21.4871日(UT)16.0等              ---野口さん
7月21.533日(UT)15.8等               ---坪井






↑SN2011eh 発見時の画像
機材:30cmF5.3(f1590mm)反射望遠鏡直焦点  冷却CCDカメラ 光度:16.2等
場所:広島市 
2011/07/20  20h30m55s(日本時間)  露出30s


↑SN2011eh 発見前後の比較



SN2011B

2011.01.08(JT) NGC2655に超新星を独立発見!!
SN2011Bと認定


 2011年新年を向かえ、仕事初めがあった後の最初の休みで、自己4個目の超新星を独立発見しました。
 今回は、ベテランの板垣さんが第一発見者となったのですが、私は1日遅れの発見となりました。
 奇しくも昨年の1月8日に自己初の超新星を発見した日と同じ日になりました。
  最近は、爆発直後の発見を目指して、ほぼ同じところを集中的に捜索していた矢先でした。

分析の結果Ta型の超新星だったようです。
NGC2655の距離:約6500万光年

私の過去画像と板垣さんの観測を整理すると

1月2.447日(UT)18.5等より明るい天体はなし---板垣さん
1月4.476日(UT)17.8等より明るい天体はなし---坪井
1月5.570日(UT)17.5等             ---板垣さん
1月7.431日(UT)15.8等             ---板垣さん(発見)
1月8.459日(UT)15.7等             ---坪井(発見)
1月9.724日(UT)15.2等             ---以下 坪井
1月11.541日(UT)14.4等
1月13.502日(UT)13.9等
1月21.587日(UT)13.2等

増光は1月5日頃からあったようで、発見は爆発直後に近い事がわかります。
早い時期からのプロによる観測で、貴重なデータが取れると嬉しいですね。
 0日  17.5等
19日目ピーク状態で波打っているようにも見えます。
23日目頃からピークを過ぎ減光が始まりました。
35日目いったん減光が止まったようです。
75日目やっと発見時の光度まで下がってきました。


ここをクリックすると動画が見られます。
爆発1ヶ月前から180日間の様子です。




↑SN2011B 発見時の画像
機材:30cmF5.3(f1590mm)反射望遠鏡直焦点  冷却CCDカメラ 光度:15.7等
場所:広島市 
2011/01/08  20h00m16s(日本時間)  露出30s


↑SN2011B 発見14日後の画像
機材:30cmF5.3(f1590mm)反射望遠鏡直焦点  冷却CCDカメラ 光度:13.2等
場所:広島市 
2011/01/24  21h37m14s(日本時間)  露出60sx6枚コンポジット

↑SN2011B 発見前後の比較




2010年09月18日 東亜天文学会より天体発見賞を頂きました。

2010年9月18日−19日東亜天文学会総会が、松江で行われました。
総会の中で、天体発見賞を関会長より頂きました。
今回は2009年8月−2010年7月までのSN2010BとSN2010giに対するものです。
会長交代の初年度に新天体発見の大先輩から発見賞をいただけるとは、感無量でした。

総会に参加し、受賞とともに各方面のオーソリティーの方のお話を聞くことができ今後の活動の励みになりました。



SN2010gz

2010年08月17日(JT) NGC599に超新星を発見!!
SN2010gzと認定


今年1月、7月に引き続き3個目に巡り合えました。

第二発見から僅か13夜目1965個目のパトロールでした。
今回は、少し変わった事の連続でした。

1.初めて捜索するエリアで、過去の画像が無い状態でのパトロールでした。
2.リアルタイムではなく夜が明けて日中のチェックでの巡り合いでした。
3.星雲から相当離れているので超新星なのか不安があった。

発見時
2010年8月17日3時46分25秒に撮ったくじら座NGC599の写真を、今回は日中にチェックしました。星雲そのものはなんともないのですが、その横に不自然な星が光ってました。赤道に近いので、小惑星かなとも思いましたが、2枚だけの画像では確認できませんでした。ただ、小惑星検索はそのような小惑星は無いとの結果がでました。

確認作業は、その日の夜を待つことにして、もし確認が出来たらすぐ報告が出来るよう、報告書の作成にかかりました。

18日0時過ぎ、NGC599が16度の高さまで登ってきました、透明度もよく一枚目の写真でその星は確認できました。
数枚撮影をしながら、昨日より移動してないことを確認、即報告しました。

ベテランの方の確認観測を待ち、発表は明日の夜かな、と思いつつその時を待ちました。
すると、2時40分頃友達から発表があった旨のメールが入りました。報告からわずか2時間20分後でした。
あまりの速さにビックリするとともに、撮影したときから時間が経っていることに気を遣っていただいたのかと感謝でした。

分析の結果Ta型の超新星だったようです。
NGC599の距離:約2億6000万光年




↑SN2010gz発見時の画像
機材:30cmF5.3(f1590mm)反射望遠鏡直焦点  冷却CCDカメラ 光度:16.0等
場所:広島市 
2010/08/16  27h46m25s(日本時間)  露出30s



↑SN2010gz 発見前後の比較


SN2010gi

2010年07月18日(JT) IC4660に超新星を発見!!
SN2010giと認定


今年1月にNGC5370に超新星を発見して半年後、2個目の超新星を発見することが出来ました。

第一発見から更に撮影効率を上げて、パトロール数もかなり上がっていたのですが、それにしてもこんなに早く2個目にめぐり合えるとは
本当に今年はラッキーな年です。

発見時
2010年7月18日21時21分20秒(JT)に撮ったこぐま座IC4660の写真を、いつものように過去の画像と比較をしたとき、すぐ異常に気がつきました。
すぐ追跡写真を撮りながら、各種確認作業に入った。
ひょっとして2個目に巡り合えたのか?こんなラッキーが合ってよいのか。
などと考えながら、報告書の作成に入った。今回は2回目とあって胸の鼓動は割りと安定していたように感じた。
 報告した後も、もう一度確認作業にもどって一通りやり直した。 間違いはない!!

 中野さんから電話だ!!ノイズではないかの質問に、10枚の追跡画像全てに同じ位置に映っているので、ノイズではないと思っています。と回答。
 私の赤道儀は10枚も撮れば追尾精度が悪いため位置がずれるのである。それなのに星雲の同じ位置にある事はノイズではないと、自分自身しか分らない理解をしていたのだ。
外国の望遠鏡での確認を待ちましょうとのお言葉に、一段落。

次の日は祝日、会社は休みだ。寝てれば良いのに眠れない。
インターネットでの発表を何回も検索しながら、朗報を待つ。

19日23時頃、国際天文学連合より認定通知が発表された。

分析の結果Ub型の超新星だったようです。
IC4660の距離:約5700万光年




↑SN2010gi発見時の画像
機材:30cmF5.3(f1590mm)反射望遠鏡直焦点  冷却CCDカメラ 光度:15.3等
場所:広島市 
2010/07/18  24h47m12s(日本時間)  露出60s


↑SN2010gi 発見前の画像
機材:30cmF5.3(f1590mm)反射望遠鏡直焦点  冷却CCDカメラ
場所:広島市 
2010/03/16  26h07m32s(日本時間)  露出30s



↑SN2010gi 発見前後の比較


SN2010B

2010年01月08日(JT) NGC5370に超新星を発見!!
SN2010Bと認定


超新星捜索を始めて11年目にして、やっと発見することが出来ました。

超新星とは、寿命が終わった恒星が大爆発を起こして急に明るくなるため、地球でも見ることができるものです。
星は燃え尽きた後、爆発等によって宇宙空間に散らばり、また星を生むのです。爆発の都度色んな元素が生まれるとも言われています。
爆発のメカニズムを研究するためには、超新星をいかに早く見つけるかが重要となります。
アマチュア天文家は早期発見をし、少しでもプロの研究者が爆発直後から分析ができるようお手伝いが出来ればと思っています。

発見時
2010年1月8日2時31分に撮った写真に、今までに無い星を発見、ゴーストではないか、既に発見されている物ではないか、小惑星ではないか、変光星ではないかなどチェックする項目は多いのですが、自信がもてないのです。
誤報をして信用をなくすのではないかと、報告することにためらいがありました。
しかし、この時のために準備していた、発見時の手順書を再度見直し、意を決して報告することにしました。
その後、何人かのベテランの方々の確認作業で間違いないことが認められました。
発見して1日と5時間後のことでした。
 発見した事は、もちろん嬉しいのですが、報告した位置情報や光度測定の精度がベテランの方と殆ど同じであったことが大変な自信になりました。

ガリレオが望遠鏡を作って、木星の衛星を発見したのが、1610年1月7日だそうです。
私の発見はちょうど400年目に当たります。
もしかして、ガリレオがプレゼントしてくれたのかも!!

TV放映
地元ケーブルテレビが取材に来ました。(15MBあります)

分析の結果Ta型の超新星だったようです。
NGC5370の距離:約1億4000万光年





↑SN2010B発見時の画像
機材:30cmF5.3(f1590mm)反射望遠鏡直焦点  冷却CCDカメラ 光度:14.4等
場所:広島市 
2010/01/07  26h31m13s(日本時間)  露出30s


↑SN2010B 発見前の画像
機材:30cmF5.3(f1590mm)反射望遠鏡直焦点  冷却CCDカメラ
場所:広島市 
2009/04/11  22h38m27s(日本時間)  露出30s



↑SN2010B 発見前後の比較